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金澤尚徳特任講師によるATTR-CMにおけるアブレーション効果がEP Europace誌に掲載されました

当科の金澤尚徳特任講師(不整脈先端医療寄附講座)らは当院でトランスサイレチン型心アミロイドーシス(ATTR-CM)と診断された233例において、心房細動、心房粗動、心房頻拍を合併した159人のうち、カテーテルアブレーションを施行した54例のそれぞれの不整脈の特徴や治療成績、予後についてまとめ、カテーテルアブレーションが有用な不整脈の層別化に成功しました。結果は2024年3月8日神戸で開催された第88回日本循環器学会学術集会のLate Breaking Clinical Trialsで報告する事ができました。また本発表結果をもとにATTR-CMにおけるカテーテルアブレーションの治療戦略についてまとめ、欧州心臓病学会の不整脈誌Europaceに掲載されました。近年注目を浴びているトランスサイレチン型心アミロイドーシスにおいても、一部の心房頻拍や心房粗動を除いてカテーテルアブレーションが有用である可能性を示した内容になります。

Openアクセスにより無料で閲覧可能ですので、是非この機会にご覧ください。また医学書院の循環器ジャーナル2024, Vol.72, no.3でも日本語で解説をしております。
https://doi.org/10.1093/europace/euae155

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