Message from Professor of Medicine

教授挨拶

  • 熊本大学大学院
    生命科学研究部
    循環器内科学
    教授

    熊本大学病院
    循環器内科長
    心臓血管センター長/脳卒中・心臓病等総合支援センター長

  • 多様な個性が向かう、熊大循内のこれから

    熊本大学循環器内科のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。

    熊本大学循環器内科は、長い歴史と伝統のもと、循環器疾患診療、医学研究、そして次世代を担う医師の育成を使命として歩んでまいりました。現在は、虚血性心疾患、心不全、不整脈、弁膜症、先天性心疾患、肺循環疾患、動脈硬化、心血管画像診断、構造的心疾患治療、さらにはCardio-Oncologyに至るまで、循環器医療のあらゆる領域をカバーし、高度先進医療と地域医療の両立を目指して診療・研究・教育に取り組んでいます。

    私が教授を拝命した2016年以降、熊本地震や豪雨災害、COVID-19パンデミックなど、医療を取り巻く環境は大きく変化しました。しかし、そのような時代にあっても、患者さんから学び、地域医療に貢献し、次世代を育てるという大学病院の使命は変わることがありません。教室員、関連病院の先生方、そして同門会の諸先生方のご支援により、熊本大学循環器内科は着実に発展を続けることができました。この場をお借りして、関係するすべての皆様に心より感謝申し上げます。

    循環器内科は、救急医療から慢性疾患管理、カテーテル治療、画像診断、予防医学、さらには基礎研究・臨床研究まで、多様な魅力を持つ診療領域です。一方で、医師の働き方やキャリア形成のあり方も大きく変化しています。これからの循環器内科医には、高度な専門性だけでなく、自らの価値観に応じて柔軟にキャリアを設計し、多様なフィールドで活躍する力が求められます。

    私たちは、一人ひとりの志向や人生設計を尊重しながら、それぞれが理想とするキャリアを実現できる教室でありたいと考えています。大学病院で最先端医療を担う道、地域医療の中核として活躍する道、特定の専門分野を究める道、研究者として新しい医学を創造する道、さらには病院経営や医療行政、医学教育分野に携わる道など、循環器内科医には多彩な可能性があります。そのどの道を選ぶ場合であっても、熊本大学循環器内科は全力で支援します。

    そのために当教室では、循環器専門医取得に向けた体系的な研修体制に加え、大学院進学による学位取得支援、国内外留学支援、研究指導体制の充実に力を注いでいます。国立循環器病研究センターをはじめとする国内有数の施設との連携に加え、米国や欧州の研究機関への留学実績も重ねており、若手医師が世界水準の臨床力と研究力を身につけることができる環境を整えています。近年も多くの教室員が学位を取得し、国内外で研鑽を積み、その成果を熊本へ還元してくれています。

    また、本教室の最大の財産は「人」です。同門の先生方は全国各地で活躍されており、大学教授、病院長、診療科責任者、研究機関のリーダーとして、日本の循環器医療と医学研究を牽引されています。熊本大学長を務めておられる小川久雄先生をはじめ、多くの同門の先生方がアカデミアや地域医療の第一線で重要な役割を担われています。こうした強固な人的ネットワークは熊本大学循環器内科の大きな強みであり、若手医師にとっても貴重な学びと成長の機会となっています。

    医学生・初期研修医の皆さんへ。

    循環器内科は、患者さんの命を救う緊張感と達成感に満ちた診療科であると同時に、一人の患者さんと長く向き合い、その人生を支えることのできる診療科でもあります。さらに、循環器病学は今なお進化を続ける分野であり、新しい治療法や医療機器、デジタル技術、AI技術が次々と実装されています。だからこそ、単に知識や技術を身につけるだけでなく、臨床現場から課題を見出し、それを研究へと昇華し、再び患者さんへ還元する力が重要になります。

    私たちが育てたいのは、単なる専門医ではありません。優れた臨床力を持ち、研究マインドを備え、国際的な視野を持ちながら、自ら課題を発見し、新たな価値を創造できる循環器内科医です。熊本大学循環器内科は、そのための「挑戦の場」であり、「成長の場」でありたいと考えています。循環器内科に興味を持つ学生・研修医の皆さんには、ぜひ一度教室を訪れていただき、私たちの診療・研究・教育の現場に触れていただければ幸いです。

    最後になりましたが、本ホームページをご覧いただいた患者さん、ご家族の皆様、地域医療機関の先生方、共同研究者の皆様、そして未来の仲間となる学生・研修医の皆さんに心より御礼申し上げます。皆様との新たな出会いを教室員一同楽しみにしております。

    「人を育て、未来を拓く。熊本から世界へ。」

    私たちはこれからも、循環器医療の発展と社会への貢献を目指し、挑戦を続けてまいります。
    2025(令和7)年6月 辻田賢一

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