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末梢動脈疾患・EVT・血管新生

  • 2019.10.1 |

末梢動脈疾患とは?

全身の動脈の中でも手足に血液を届ける動脈を「末梢動脈」と言います。この末梢動脈の動脈硬化がすすみ、狭窄や閉塞が生じることで、手足に十分な血液が供給されない病気です。その結果、しびれ、痛みが生じます。軽度のうちは歩行中に、痛みが生じ、安静にすると改善する間欠性跛行がみられますが、進行すると安静時痛や潰瘍が生じ、ひどい場合には壊死することがあります。
末梢動脈疾患は広い意味では頸の動脈や腎臓の動脈の動脈硬化も含みます。頸動脈病変があると脳梗塞につながりますし、腎動脈病変があると難治性高血圧や腎障害の原因となることがあります。末梢動脈疾患は、手足の動脈だけではなく頸動脈や腎動脈、心臓に血液を供給する冠動脈にも動脈硬化症を合併することが多いことが分かっており、全身の動脈硬化症を調べることが大切です。
重症心不全には再度心不全の治療の見直しや病態の評価、生活の中で留意するべき事項を確認するなどの心不全指導を行います。しかしそれでも状況がよくならない場合があり、そのような患者様に対しては心臓移植を適応基準に基づいて検討します。

末梢動脈疾患の検査は?

ABI(手足の血圧の比較)やエコー検査を行います。これらの検査で進行した病変が疑われる場合は造影CTやMRI、カテーテル検査など詳細な評価を行います。ABI、エコー、CT、MRIは外来で検査が可能ですが、カテーテル検査は1-3日の入院で検査を行います。

血管に狭窄がみつかりました。どうしたらいいですか?

食事・運動療法や、薬物治療が基本になりますが、それでも改善しない場合や病状が重い場合には狭窄や閉塞を解除することが必要になります。熊本大学循環器内科では、手足の動脈や腎動脈のカテーテル治療を行っています。頸動脈や脳動脈に問題がある場合は脳神経内科・外科を紹介しています。
カテーテル治療とは、足の付け根や腕の動脈からカテーテルと呼ばれるストロー状の器具を使って、狭くなったり閉塞した動脈にワイヤーを通し、風船で拡張したりステントを留置する治療です。カテーテル治療は大きく皮膚を切る必要がなく部分麻酔で行うことができるため、外科治療と比べて体への負担は少なく3-5日の入院期間で治療が可能です。しかし、病状によっては、バイパス手術や動脈硬化部位を削り取る外科手術をお勧めする場合があります。

最先端の研究・治療について

手足に潰瘍ができたり、壊死におちいっているような重症の末梢動脈疾患の方を対象とした再生医療にも取り組んでいます。血管を再生させる物質を注射することで新たな血管が発達し、手や足先の血流改善が期待できます。ただし、治療を受けれる条件が厳しくどなたでも再生治療を受けられるわけではありません。詳しくは担当医にご相談ください。

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