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心不全・緩和・ACP

  • 2019.10.1 |

心不全とは

「心不全」とは、心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気です。

 

心不全の定義

一般向けの定義

(わかりやすく表現したもの)

心不全とは、心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気。

 

心不全の原因は、以下の様に多岐にわたります。
① 高血圧
② 心臓の筋肉自体の病気 (心筋症)
③ 心臓を養っている血管の病気 (心筋梗塞) (十分に心臓を養えていないために起こる)
④ 心臓の弁が狭くなったり、 きっちり閉まらなくなったりする病気(弁膜症)
⑤ 脈が乱れる病気 (不整脈)
これらの原因のために、心臓の血液を送り出す機能が悪くなって心不全が発症します。また、それぞれの原因・病気には、それぞれ適した治療法がありますが、心不全の経過は多くの場合、慢性・進行性とされており、”癌”とは異なる経過を辿るとされています(図)。また、心不全は、”癌”と同等あるいはそれ以上に重篤な病気とも言われています。

 

図:

 

 

今後、わが国では超高齢化社会の到来で心不全患者数の爆発的増加が予想されていますので、心不全の対策および治療をすすめていくことが、喫緊の課題となっています。

心不全の緩和ケアとは

緩和ケアは、元々癌に対する終末期医療として発展してきましたが、最近は心不全などの生命を脅かす全ての疾患に対して考慮すべきものとされています。
心不全への緩和ケアというと、「治療を諦めた人が受けるもの」という印象を持つかもしれませんが、違います。
患者さんと御家族のQOLを改善させるためのものであり、心不全の治療と並行して行われるものです。
近年、わが国の心不全患者は高齢化して、併存疾患も多くなっています。更に呼吸苦や胸痛などの身体的苦痛だけでなく、不安や恐怖などの精神的苦痛、経済的や家族的な問題などの社会的苦痛などを含めた全人的苦痛を抱えています。そのため、心不全の早期の段階から,患者さんと御家族のQOL改善のためにも多職種チーム※ によるサポート、つまり”緩和ケア”が重要であると言われています。

 

※ 看護師、薬剤師、リハビリ療法士、栄養士、心理士、医療ソーシャルワーカーなどメディカルスタッフと医師から構成されるチーム。

 

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