Topics

白濱裕一郎特任助教、田畑範明客員助教らが研究成果を国際的学術誌Clinical Nutrition誌に発表しました

白濱裕一郎特任助教、田畑範明客員助教らは、冠動脈疾患に対して経皮的冠動脈インターベンション(PCI)を施行された患者を対象に、いわゆる「肥満のパラドックス」と栄養状態・炎症状態との関連を検討し、その成果を論文 “Nutritional and inflammatory status in the obesity paradox of coronary artery disease” として、臨床栄養学分野で権威ある国際学術誌 Clinical Nutrition に発表しました。
本研究では、がん既往のない冠動脈疾患患者において、BMIが低い患者ほど予後が不良であるという、いわゆる肥満のパラドックスが確認されました。一方で、BMIが低い患者では、栄養状態を反映する指標であるPNIおよびGNRIが有意に低値であり、これらの栄養指標はBMI単独よりも死亡予測能に優れていることが示されました。さらに、炎症指標である好中球/リンパ球比(NLR)も独立した予後予測因子であり、栄養状態と炎症状態の双方を包括的に評価する重要性が明らかとなりました。
これらの結果は、肥満のパラドックスの背景には単なる体格差ではなく、潜在的な低栄養や体組成の変化、炎症状態が関与している可能性を示唆するものです。冠動脈疾患患者のリスク評価において、BMIに加えて栄養・炎症指標を組み合わせた評価の有用性を示した点で、臨床的意義の高い研究と考えられます。

ぜひご一読ください。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S026156142500319X?dgcid=coauthor

この記事をSNSでシェア
Copyright © 熊本大学大学院生命科学研究部 循環器内科学 All Rights Reserved.