高度石灰化病変は、今日のカテーテル治療において残された大きな課題で、拡張不十分に終わるため、バイパス手術に回る理由の一つです。既存の高速回転式経皮経管アテレクトミーカテーテルに加えて、2022年12月、まったく新しい機序であるリソトリプシーを応用した冠動脈IVLカテーテル(上段中央SHOCKWAVE™)が薬事承認されました。
当科では熊本県で初めてこのデバイスを使用し、上段左に示す左前下行枝近位部の高度石灰化をIVLで少しずつ破砕し、最終的に良好な拡張を得る事に成功いたしました。当科では今後も最新のデバイスを駆使して、低侵襲治療を提供してまいります。