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TAVI

  • 2019.10.1 |

TAVIとは

重症大動脈弁狭窄症は、狭心痛・失神・心不全症状(むくみ・息切れ・呼吸困難など)をきたし日常生活に制限を来すだけでなく、
生命の危険もある進行性の病気です。薬による内科的治療では病気の進行を抑えることができません。
よって基本的な根治的治療法は、開胸外科的手術(大動脈弁置換術)です。
外科的治療を行わなかった場合、狭心痛出現からの一般的余命は5年・失神症状から3年・心不全症状から2年と言われ、突然死の原因にもなります。
しかしこの病気は高齢者に多く、年齢や併存疾患のため手術の危険性が高くなり手術を断念される事が少なくありませんでした。
このような開胸手術が困難な患者さんへの新しい治療法として、カテーテルにより大動脈弁を植え込む経カテーテル大動脈弁植え込み術(TAVI)が2013年日本でも施行可能になりました。
すでに欧米では臨床の現場で広く行われており世界中で10万人近くの患者さんがTAVIを受けています。

TAVIの方法

胸を開かず、心臓が鼓動している状態で、鉛筆ほどの太さに折りたたまれた生体弁(図1)を、太ももの付け根の血管から、
専用のカテーテル(デリバリーシステム)で心臓の中まで運び、バルーンを膨らませて全身麻酔下に元々の大動脈弁の位置に留置する治療法(経大腿アプローチ)と、
肋骨の間を小さく切開し、心臓の先端から生体弁を挿入する治療法(経心尖アプローチ)の2つの方法(図2)があります。
個々の患者さんの背景に応じてアプローチ部位を検討していきますが、いずれのアプローチにおいても少ない身体的負担で治療が可能です。

図1、当科で使用している2種の生体弁

経カテーテル牛心のう膜弁

バルーン拡張型
14 Fr シース;Valve: 20, 23, 26mm
16 Fr シース;Valve: 29mm

経カテーテルぶた心のう膜弁

バルーン拡張型
18Fr シース;Valve: 26,29mm

図2、2つのアプローチ

経大腿アプローチ
(足の付け根から挿入)
経心尖アプローチ
(心臓の先端から挿入)

どのような方が対象となるか?

・85歳以上の症状を伴う大動脈弁狭窄症の方
・85歳未満で開胸手術に何らかのリスクがある大動脈弁狭窄症の方

熊本大学循環器内科でのTAVIについて

2014年11月17日に経カテーテル的大動脈弁置換実施施設に認定され、2015年6月3日に初の症例を成功させました、以降2018年12月19日まで105件のTAVI症例を成功させています。
今後とも循環器内科、心臓血管外科、麻酔科、画像診断科、中央手術部、中央放射線部、中央検査部、コメディカルと連携して患者さんへ最先端かつベストな医療を提供していきます。

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