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大学院生の大塚康弘先生らの研究成果がOpen Heart誌に掲載されまし た

熊本大学病院の大塚康弘先生(循環器内科)、石井正将講師(医療情報経営企画部)、中村太志教授(医療情報経営企画部)、辻田賢一教授(循環器内科学)らは、CLIDASデータベースを用いた解析結果を、OpenHeart誌に報告しました。
CLIDASは、冠動脈疾患に対して経皮的冠動脈インターベンション(PCI)を施行した方の、血液検査値、心電図データ、心エコーデータ、心臓カテーテル検査データ、併存症、内服薬、長期予後などの情報を集約した、本邦7施設(自治医科大学、自治医科大学さいたま医療センター、東京大学、東北大学、九州大学、熊本大学、国立循環器病研究センター)合同のデータベースです。PCI後の高出血リスク(HBR)として、本邦では欧米のそれらに加え心不全が明記されています。どのような心不全群が更なるHBRを有しているかを検討しました。BNP値が100pg/ml以上の心不全を有する患者群はそうでない患者群と比較しPCI術後3年間の出血イベントが有意に多く、また当院で積極的に測定を行っている総合的血栓形成能システムであるT-TASにおいてもそれを支持する結果を認めました。
これらの研究結果により、PCI症例における出血合併症や心不全の管理の重要性をリアルワールドデータでも改めて示しました。興味のある方は、ぜひご一読ください。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38065584/

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