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VA-ECMOを装着した心原性ショックを呈する急性心筋梗塞における IABPの短期予後への影響

川崎医科大学循環器内科の西毅先生、上村史朗教授、当科の石井正将先生、辻田賢一教授らはCVIT(日本心血管インターベンション治療学会)とJROADの共同研究でJROAD-DPCデータベースの解析を行い、心原性ショック合併の急性心筋梗塞に対して体外式膜型人工心肺(VA-ECMO)を装着した患者を対象に、大動脈バルーンパンピング(IABP)の有無と院内死亡との関連について報告しました。解析の結果、IABP使用群は、非使用群に比べて有意に7日院内死亡および30日院内死亡のリスクの低下と関連していることが明らかとなり、心原性ショックを合併する急性心筋梗塞に対してVA-ECMOを装着している患者でのIABPの有効性の可能性を改めて確認しました。本研究内容は米国心臓病学会ACC2022で発表され、Journal of the American Heart Association誌に報告されました。

Outcomes of Venoarterial Extracorporeal Membrane Oxygenation Plus Intra-Aortic Balloon Pumping for Treatment of Acute Myocardial Infarction Complicated by Cardiogenic Shock. J Am Heart Assoc. 2022 Apr 5;11(7):e023713.

https://www.ahajournals.org/doi/full/10.1161/JAHA.121.023713

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