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水田博之先生らの中性脂肪と心血管イベントとの関連を検討した論文がJournal of Atherosclerosis and Thrombosisに掲載されました

このたび、水田博之先生(社会人大学院生:伊仙クリニック)、石井正将講師(医療情報経営企画部)、辻田賢一教授らの研究チームによる論文「Triglycerides and the Risk of Atherosclerotic Cardiovascular Events Across Different Risk Categories」が、日本動脈硬化学会の公式ジャーナル「Journal of Atherosclerosis and Thrombosis」に掲載されました。

 

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jat/advpub/0/advpub_65334/_article/-char/en

 

本研究では、日本全国の健康保険データベースを用いて、中性脂肪(トリグリセリド)値と主要な心血管イベントの発生リスクとの関連を調査しました。その結果、一次予防群において高中性脂肪血症は 主要な心血管イベントリスクの上昇と有意に関連することが示されましたが、一方、二次予防群ではそのような明確な関連性は認められませんでした。本研究は、予防カテゴリやリスクによって心血管イベント発生における中性脂肪値の閾値が異なり、個別化された中性脂肪管理の重要性を示唆しています。
この成果は、動脈硬化性疾患予防の新たな指針となる可能性があり、さらなる臨床的検証が期待されます。

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