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血管内治療を受けた包括的高度慢性下肢虚血患者における血栓形成能亢進と再血行再建の関係性についてJournal of Vascular Surgery誌に報告しました

大学院生の九山直人先生・海北幸一教授(現 宮崎大学)らは、血管内治療(EVT)を受けた包括的高度慢性下肢虚血患者における総合的な血栓形成能をT-TAS(Total thrombus analysis system)を用いて評価したところ、T-TASのパラメータの一つであるAR10-AUC30高値がEVT後の再血行再建発生を有意に予測する因子であることを報告しました。近年注目されている末梢動脈疾患患者における血栓形成能亢進の臨床的意義を報告した貴重な報告であり、この結果は血栓形成能が亢進した末梢動脈疾患患者への最適な抗血栓療法選択の一助となる可能性が考えられます。本研究結果はJournal of Vascular Surgery誌に掲載されています。

Increased thrombogenicity is associated with revascularization outcomes in patients with chronic limb-threatening ischemia
J Vasc Surg 2022 Apr 4;S0741-5214(22) Online ahead of print.
https://www.jvascsurg.org/article/S0741-5214(22)01368-4/fulltext

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