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山下稜貴先生らの研究成果がAmerican Journal Plus: Cardiology Research and Practice誌に掲載されました
- 2025.10.20 | お知らせ
このたび山下稜貴先生(新別府病院)と石井正将講師(熊本大学病院)らは、心血管疾患の一次予防群・二次予防群における中性脂肪の低下が心血管イベントリスクの低下と関連しているかを研究し、”Association between a reduction in triglyceride levels and risk of cardiovascular events”としてAmerican Journal Plus: Cardiology Research and Practice誌に報告しました。
以前に水田博之先生(社会人大学院生:伊仙クリニック)、石井正将講師、辻田賢一教授らの研究チームが心血管疾患の一次予防群において高中性脂肪血症が主要な心血管イベントリスクの上昇と有意に関連していることが示されました(Triglycerides and the Risk of Atherosclerotic Cardiovascular Events Across Different Risk Categories: J Atheroscler Thromb. 2025 Jul 1;32(7):786-803)。一方でそういった患者群において中性脂肪の低下が心血管イベントリスクの低減と関連するかは不明でありました。
本研究では日本全国の健康保険データベースを用いて調査を行い、一次予防群において中性脂肪を150mg/dL以下へと低下させることが心血管イベントリスクの低下と関連することが示唆されました。心血管疾患における中性脂肪低下が有効な患者群やその管理目標には不明な点が多く、本研究は今後の指針となりうる結果と考えます。
下記リンクからご興味のある方はぜひご一読ください。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2666602225001508