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石丸雄大先生、山本正啓先生の症例報告がJC Cases誌に掲載されました
- 2025.10.10 | お知らせ
石丸雄大先生(熊本労災病院)、山本正啓特任助教(熊本大学病院)らは、「末期重症心不全における多職種連携と包括的治療アプローチの一例」としてJC Cases誌に症例報告しました。
心不全パンデミックと呼ばれる近年、末期心不全に対して、患者のアドバンス・ケア・プランニング(ACP:Advance Care Planning)、「最期をどのように過ごすか」は患者本人・家族・医療者にとって重要な課題と考えます。
今回、拡張相肥大型心筋症による慢性心不全で短期間での入退院を起こしていた症例に対し、在宅強心薬持続投与を含む在宅医療を導入し、再入院の頻度を減らし、かつ病状進行で入院し疼痛が出現した際に、各種緩和医療の強化を行いました。副作用軽減と症状緩和を図ることで、死亡前日まで経口摂取を維持しながら穏やかな最期を迎えることができた一例であり、報告しています。本症例は、症状緩和と生活の質の両立を目指した多職種連携・非循環器内科医師との連携による包括的ケアの実践例であり、今後の心不全緩和ケアにおける一つの有用な選択肢を提示するものと考えます。
下記リンクからご興味のある方はぜひご一読ください。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1878540925000854?dgcid=coauthor